■ 抄録・要旨
| 埼玉県では、温暖化対策を推進するための基礎的情報として県内から発生する温室効果ガス排出量の推計・公表を行っている。また、都道府県の温室効果ガス排出量の公表は温暖化対策法でも義務づけられている。そこで、関連統計等を収集し、環境省地球温暖化対策地方公共団体実行計画策定マニュアルを参考に排出量推計を行った。
その結果、2010年度の温室効果ガス排出量は、4,022万t-CO2となり1990年度の排出量に対し1.6%減少し、2005年度に対しては6.0%減少した。また、前年度に対しては5.1%増加した。前年度に対し増加した要因としては、2008年後半に起きた世界的な金融危機に端を発する世界同時不況の後、徐々に景気が回復し、産業部門をはじめ多くの分野のエネルギー需要が増加したことが影響していると考えられた。
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